若者よ。偶然の出会いなど、私には知ったことか。
『おはよう!そして会えないときのためにこんにちは、こんばんは、そして、おやすみなさい』
なんだかね、生き方って、カッコつけたらダメですね。
ジョーイはカッコつけたがりですよ。ほんと。
いままで僕は、こんな生き方かっこいいよなぁこの映画みたいな人生俺も送ってやるぞここでこうゆうことしたらかっこいいんだわってばかり考えていた気がします。
当然その気持ちは大事ですよね。
いい車乗り回したり、ホテルの最上階のバーでマティーニを飲んだり、1人で日曜大工をして家具を作ってみたり、かっちょええカフェを開業してみたり、セブ島なんかにバカンスに行くのもかっこいいよなぁなんて思ったりします。
奥さんだったり、彼女がいた時にはそれはとても大切な部分です。だって、カッコいい男ですもん。
彼女を夜景が綺麗なレストランに連れて行ったり、奥さんに帰り道花束を持って帰ったり、と
映画を観たりすることで、側にいる大切な人にカッコつけることができますよね。
でも、1人で生きていく中で
誰かに対してカッコつける必要ってあるんですかね?
1人で
カッコいいことですかね?
僕には無性に、
なんか足りないな。
って思ってしまうんですよ。
誰か守る人がいてこそ、筋を通して張るところを張って、プレッシャーと対峙しているからこそ、その1人の時間が素敵なものになるのであって
守る者がいない時に
どっかのバーで
ボトルで頼むうん千円のワインに、やはり本当の美味しさは詰まっていないんじゃぁなかろうかと。
なんだか、洒落たバーに行って
もしかしたら誰かと出会うかも!
今日は、何かが起こるかも!
なんてことを気にして、ゆっくりお酒を飲めないなんて悲しいじゃないですか。
100回くらい行ったら何回かあるかもしれないですね笑
それよりだったら
小料理屋でおばちゃんと会話をしながら、ビールと少々のつまみを口にしながらぼーっとすればいいんじゃないんですか。
そこには、心がときめくような女性との偶然の出会いは訪れないかもしれません。
行きずりの恋なんて事は起きないかもしれません。
でも、いまこの自分にしか得られない気持ちと向き合うことが出来ることが僕にはとても重要に感じられるのです。
今日も、ニューシネマパラダイスなんて映画を観て
僕は愛に飢えてるなぁ。
なんて思ったりしたんですが、
なんてことはない。
近所の焼き鳥屋で冷奴と焼き鳥、それにビールを飲んでいたら
明日のことなんてどうでも良くなってきましたよ。
明日なにが起きるかわからないし、期待もしなくて大丈夫なんですね。起きる事は起きますし、起きない事は起きないですし。
あっ、こんな事を思い出しましたよ。
さっき外を走ろうと思って、ふらふらと街をランニングしていたんです。
そうしたら、古い友人と会いまして
彼女は大学を辞め、働いていたキャバクラで出会った男性と働いているそうで。
『相手って、必要な時ほど現れなくて、1人って楽しいなぁ!幸せー!なんて思ったりした時にいきなり現れるんだよね!』
『いまの彼氏、別にどーでも良いんだけど、私、フットワーク軽いからまっいいっか!て思って付き合っちゃってるよ〜。でも、なに起きるか分かんないから別に良いんだ〜〜』
『世の中こんなやつもいるんだから、楽しんでいこうよ!』
なんてね。彼女が言ってたんです。
なんだか、笑っちゃいましたね。
あえてカッコつける必要なんてないんです。
ただ自分がそうしたいなぁって、何となく思ったことの方が
よっぽど偶然の出会いを呼び込んでくれるのかもしれないですね。
今日も酒が美味かった!
明日も起きる事が起きて、起きない事は起きませんよ。
それでも、ゆっくり今を楽しみましょう。