ハレハレユカイハレノチユカイ
お祭りに行きました。
隼助です。お祭りの代名詞、隼助です。
脳内では、一年の大半を神輿の上で過ごしています。そのくらいいつも頭の中はお祭り気分です。
お祭りに行くと、日本の昔にタイムスリップしたような感覚になります。
昼間の間にじりじりと照らしていた太陽の熱が未だ残る夕暮れの時間帯、笛や太鼓の音に合わせて、江戸時代に着ていたであろうそれに似せて作ったハッピや着物を着た人々が踊りながら練り歩く光景。
今はJRやらなんやらの駅をバックにアスファルトの上を皆んなが行進しているけれども、昔は城下町やら地方の村々で、土の上で提灯などの光を各所に照らしながら老若男女が一同にそのハレの日を楽しんで過ごしていたことでしょう。
始めた当初は何かしらの神様に対しての儀礼として行っていた各地の祭りも、何処かの時代からは風習、イベントとしての祭りに変わっていって、でもそれでも何か参加している人たちの心のどこかには知ってか知らずか神聖な気持ちが宿っているように感じます。
サッカー日本代表の応援で盛り上がる渋谷スクランブル交差点だってお祭りの様に盛り上がりますが、あれはお祭り騒ぎであってお祭りではありません。
単純に言ってみれば、我が子に見せたいと思えるどんちゃん騒ぎはお祭りなんでしょうね。
日本らしさを感じられる出来事は、これから先も今の日本からはすこしずつ確実に減って行くんだろうと思います。古き良き日本というものを海外の発展途上国を通して見つける時代ですから。
なんでこんな時代に生きてるんだろうなぁ…と思う気持ちに飲まれてしまいそうになります。
その中でも童心を忘れず、子供の頃確かに感じていた日本の夏をいつまでも心の中に忘れずに保存して、これからも夏を感じて生きたいと思いました。
いつまでも、セミの音にドキドキしたいものです。
いつまでも、川遊びに心躍らせたいものです。
いつまでも、焚き火をするだけで幸せな気持ちになりたいものです。
こんな簡単な事でもすぐに忘れて一年を淡々と過ごせてしまうのが大人というものですから、僕自身も相当大人というものにビビっています。
大人は大切なものを忘れるプロフェッショナルです。苦しい記憶を消したいがために、楽しい記憶も共に消していきます。いつか感じる事を忘れてしまうんじゃないかと恐怖さえ覚える程に。
そうなった方が生きる分には楽なのかもしれませんけども。長いですし、人生。
それでも私は、いつまでも、日本の夏にワクワクする人間でいたいものです。
佐藤隼助